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lifestyle-disease生活習慣病(糖尿病・高血圧・脂質異常症)

生活習慣病について

生活習慣病は、日常の食事や運動、睡眠などの生活パターンが大きく影響して発症する疾患群です。

主要な疾患として糖尿病、高血圧症、脂質異常症が知られており、これらは現代社会における重要な健康問題となっています。

これらの疾患は初期段階では症状が現れにくく、「静かな病気」として進行するのが特徴です。

放置すると心血管疾患や脳血管疾患など、生命に関わる深刻な合併症を招く恐れがあります。

しかし、早期の発見と適切な管理により、病気の進行を抑制し、健康な生活を維持することが十分可能です。

糖尿病

糖尿病の概要

糖尿病は血液中の糖分(グルコース)濃度が異常に高くなる代謝性疾患です。

膵臓から分泌されるインスリンホルモンの機能低下や不足により、体内でのグルコース利用が困難になることで発症します。

糖尿病の分類

糖尿病は大きく1型と2型に分けられます。

1型は膵臓のβ細胞が免疫系により攻撃されて発症し、主に若年者に見られます。

2型は生活習慣に関連して発症し、糖尿病患者の大部分を占めています。

中高年以降に多く見られますが、近年は若年層でも増加傾向にあります。

症状と診断

初期は無症状のことが多いですが、進行すると強い喉の渇き、頻尿、急激な体重減少、慢性的な疲労感などが現れます。

診断は空腹時血糖値126mg/dL以上、随時血糖値200mg/dL以上、HbA1c6.5%以上などの基準により行われます。

合併症のリスク

長期間血糖値が高い状態が続くと、全身の血管や神経に障害が生じます。

三大合併症として網膜症(視力障害・失明)、腎症(腎機能低下・透析)、神経障害(手足のしびれ・感覚鈍麻)があり、これらは「糖尿病の三大合併症」と呼ばれています。

高血圧症

高血圧症の定義

高血圧症は動脈内の血液圧力が慢性的に上昇している状態を指します。

診断基準は収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上とされています。

近年のガイドラインではより厳格な管理が推奨されており、75歳未満の成人や糖尿病などの基礎疾患がある方の場合、クリニックで測る「診察室血圧」で130/80mmHg未満、ご自宅で測る「家庭血圧」で125/75mmHg未満を目標としたコントロールが主流となっています。

また、高血圧の診断基準を下回っていても、血圧が120/80mmHgを超える段階(正常高値血圧など)から、将来のリスクを見据えて生活習慣の見直しなどの注意を促すようになっています。

高血圧の要因

約90%を占める本態性高血圧は複数の要因が関与します。

遺伝的素因、食塩摂取過多、肥満、運動不足、過度の飲酒、ストレスなどが主な危険因子です。

残りの約10%は腎疾患や内分泌異常などが原因の二次性高血圧です。

症状の特徴

高血圧は通常無症状で経過するため「隠れた殺人者」と表現されます。

血圧が極度に上昇した場合には頭痛、めまい、息切れ、胸の圧迫感などが現れることがありますが、多くの場合は健康診断などで偶然発見されます。

合併症への影響

持続的な高血圧は心臓、脳、腎臓、血管系に深刻なダメージを与えます。

心筋梗塞、心不全、脳卒中、慢性腎疾患、大動脈解離などのリスクが著しく増加し、適切な管理が不可欠です。

脂質異常症

脂質異常症の基準

脂質異常症は血液中の脂質バランスが崩れた状態です。

LDLコレステロール(悪玉)140mg/dL以上、HDLコレステロール(善玉)40mg/dL未満、トリグリセライド(中性脂肪)150mg/dL以上のいずれかを満たす場合に診断されます。

脂質の役割と問題

コレステロールは細胞膜の構成成分として重要ですが、LDLコレステロールが過剰になると血管壁に蓄積し、動脈硬化の原因となります。

一方、HDLコレステロールは余分なコレステロールを回収する働きがあり、不足すると動脈硬化が進行しやすくなります。

症状と進行

脂質異常症自体に特徴的な症状はありませんが、長期間放置すると動脈硬化が進行します。

極度に中性脂肪が高い場合には急性膵炎のリスクもあります。

定期的な血液検査による早期発見が重要です。

生活習慣病の総合管理

メタボリックシンドローム

内臓脂肪型肥満を基盤として、糖尿病、高血圧、脂質異常症のうち2つ以上を合併した状態をメタボリックシンドロームといいます。

各疾患が相互に影響し合い、心血管疾患のリスクが相乗的に高まります。

治療の基本方針

生活習慣病の治療は生活習慣の修正が基本となります。

食事療法では適正カロリー、塩分制限、脂質管理が重要です。

運動療法は有酸素運動を中心とし、週150分以上の実施が推奨されます。

必要に応じて薬物療法を併用します。

当院での診療体制

包括的な検査

当院では生活習慣病の早期発見と適切な管理を目指しています。

血液生化学検査、尿検査、心電図、血圧脈波検査などを組み合わせ、患者様の状態を総合的に評価します。

個別対応の治療

患者様の病状、年齢、生活環境を考慮した個別治療計画を作成します。

継続フォロー

生活習慣病は長期管理が必要です。

定期受診による病状評価、検査値の推移確認、生活指導の見直しを行い、患者様が安心して治療を継続できる環境を提供します。

受診をおすすめする方

健康診断で異常値を指摘された方、家族歴がある方、肥満や運動不足が気になる方、ストレスの多い生活を送っている方は、早めの相談をおすすめします。

また、喉の渇き、頻尿、疲労感、息切れなどの症状がある方も受診してください。

よくあるご質問

Q 生活習慣を改善すれば薬は不要になりますか?
A 軽度の場合は生活習慣の改善のみで管理可能なケースもありますが、多くは薬物療法との併用が必要です。生活習慣の改善により薬の減量は期待できます。
Q 一度診断されると治らないのですか?
A 生活習慣病は「治癒」よりも「管理」が重要な疾患です。適切な管理により進行を抑制し、合併症を予防することで、健康な生活を維持できます。
Q 検査はどのくらいの頻度で必要ですか?
A 病状により異なりますが、一般的に3-6ヶ月ごとの定期検査をおすすめしています。血糖値や血圧の状態により、より頻回な検査が必要な場合もあります。

生活習慣病は予防可能な疾患です。

日常生活の見直しと早期からの適切な管理により、健康寿命の延伸が期待できます。

気になる症状や検査結果がございましたら、お気軽にご相談ください。