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head-contusion打撲(頭部)

頭部打撲は、転倒・転落・スポーツ外傷などにより頭部に外力が加わることで生じる外傷です。

外見上は軽微に見えても、内部に重篤な損傷を伴う可能性があるため、慎重な評価が必要です。

当院では外科および救急科の経験を持つ医師が、頭部外傷の重症度を適切に判断し、迅速な初期対応と必要に応じた専門医療機関へのご紹介を行います。

頭部打撲とは

頭部打撲は、転倒・転落・交通事故・スポーツ外傷などにより頭部に直接的な外力が加わることで生じる外傷の総称です。

頭蓋骨は脳を保護する役割を担っていますが、強い外力により骨折や脳内出血などの損傷が生じることがあります。

外見上の傷の大きさと、内部の脳損傷の程度は必ずしも一致しません。

頭皮の傷が小さくても脳内に出血が生じている場合があるため、症状だけで軽症と判断せず、神経学的な評価が重要です。

特に小児・高齢者・抗凝固薬を服用中の方は、比較的軽微な外力でも重篤な損傷を起こしやすいため、注意が必要です。

頭部打撲が起こりやすい場面

  • 自宅内での転倒(浴室・階段・段差など)
  • スポーツ中の衝突や転倒
  • 交通事故(自転車・バイク・自動車)
  • 高所からの転落
  • 小児の遊具・ベッドからの落下

主な症状と重症度の目安

頭部打撲の症状は、損傷の程度によって幅広く現れます。

軽度では頭痛・めまい・吐き気・一時的な意識消失などが見られます。

中等度以上では、持続する意識障害・反復する嘔吐・激しい頭痛・手足の麻痺・言語障害などの症状が現れることがあります。

すぐに受診が必要な症状

以下の症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。

  • 意識を失った(短時間でも)
  • 頭痛が続く、または時間とともに悪化している
  • 嘔吐を繰り返す
  • 手足に力が入らない、しびれがある
  • 言葉が出にくい、会話がかみ合わない
  • 異常な眠気や意識がぼんやりする感覚がある

救急車を呼ぶ目安

以下の症状がある場合は緊急性が高いため、救急車の要請をご検討ください。

  • 意識レベルが低下している、または呼びかけへの反応が鈍い
  • 左右の瞳孔の大きさが異なる
  • けいれんが起きている
  • 激しい頭痛と嘔吐が同時に続いている
  • 手足の麻痺や言語障害が急に現れた

症状が出にくい方への注意

抗凝固薬(血液をさらさらにする薬)を服用中の方・高齢者・小児では、外見上は軽微な外傷に見えても、頭蓋内出血のリスクが高くなることがあります。

症状が軽くても、頭を打った場合は念のず受診されることをおすすめします。

小児では「いつもより機嫌が悪い」「ぼんやりしている」「食欲がない」といった変化も重要なサインとなることがあります。

当院での診断と対応の流れ

問診・神経学的診察

受診時には、いつ・どのような状況で受傷したか、意識を失ったかどうか、現在の症状などを詳しく確認します。

神経学的診察として、意識レベル・瞳孔反応・運動機能・感覚機能などを評価し、緊急性と重症度を判断します。

画像検査と紹介対応

画像検査は頭部外傷の診断において重要な役割を担います。

当院ではCTを設置しておりませんが、緊急性が高いと判断した場合や、より専門的な検査・治療が必要な場合は、速やかに対応可能な医療機関または隣接のMRIクリニックへご紹介いたします。

頭部MRI検査は、微細な脳損傷の評価に有用で、受傷後数日が経過してから実施することが多くなります。

血液検査

抗凝固薬を服用中の方を中心に、必要に応じて血液検査を行います。

凝固機能の状態を確認しながら、出血リスクを慎重に評価します。

当院で対応できる範囲について

対応内容 当院での対応
問診・神経学的診察
血液検査
CT検査 ×(他院へご紹介)
MRI検査
脳神経外科的処置・手術 ×(専門医療機関へご紹介)
入院管理が必要な場合 ×(専門医療機関へご紹介)

受診後の経過観察(ご家族の方へ)

頭部打撲後の24〜48時間は、症状が変化しやすい時期です。

帰宅後も以下の点に注意しながら経過をみてください。

自宅での観察ポイント

  • 数時間おきに声をかけ、意識の状態・返答の様子を確認する
  • 頭痛の悪化・繰り返す嘔吐・異常な眠気・手足の動きの変化に注意する
  • 夜間も定期的に起こして状態を確認する

日常生活上の注意

  • 安静を保ち、激しい運動や強い刺激を避ける
  • アルコールの摂取は控える
  • 処方薬以外の鎮痛薬の使用は医師にご相談ください
  • スポーツや運動への復帰は、症状が完全に落ち着いてから段階的に行う

症状の変化や新たな症状が現れた場合は、遠慮なくご連絡・ご来院ください。

頭部外傷の予防について

高齢者の転倒予防

  • 自宅内に手すりを設置する
  • 段差の解消・滑り止めマットの使用
  • 適度な運動による筋力の維持
  • 服薬内容の定期的な見直し(ふらつきを起こしやすい薬に注意)

スポーツ・交通安全

  • スポーツ時は用途に合ったヘルメットを着用する
  • 自転車・バイク乗車時はヘルメットを必ず着用する
  • シートベルト・チャイルドシートを正しく使用する

小児の事故予防

  • 階段・窓への柵の設置
  • ベッドや家具からの転落防止
  • 遊具の安全確認と保護者による見守り

頭を打った際は、症状が軽くても気になることがあればお気軽にご相談ください。

外科・救急科の経験を持つ医師が、状況に応じた適切な判断と対応を行います。